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皆さんこんにちは!
株式会社モンド設計、更新担当の中西です。
~やりがい~
目次
建築設計は、安全・快適・美しさ・事業性・環境の多目的最適化。
一本の線で、人の体験と街の未来、そして運用の持続性までを編み上げる仕事です。
①ライフサイクル最適化
初期コストだけでなくLCC(維持更新費)、運用CO₂+エンボディド炭素を意思決定に組み込む。
BCP/レジリエンス(停電・水害・熱波)をシナリオで検証。
②利用者体験と包摂
ユニバーサルデザイン、サイン・動線・音環境、ウェルビーイング。
使い手の行動データを反映した実測ベースの設計。
③協働と施工性
早期に構造・設備・施工を統合設計。DfMA/プレファブで工期短縮×品質安定。
④データ一貫性と説明責任
BIM/IFCで属性を標準化、干渉検出・数量・シミュ根拠を可視化。
合意形成の記録(BCF/議事)を台帳化。
⑤既存ストック活用
点群×BIMで改修・コンバージョンを前提にした設計力。
⑥法適合と社会要請
構造安全、避難・換気、景観、環境認証への整合。
調達・契約・知財のガバナンス。
⑦デジタル/AIの実務活用
面積検討・法チェック・案比較の補助としてAIを活用(最終判断は人)。
線が街になる感動:図面とモデルが人の記憶に残る風景へ。
制約を解に変える快感:法規・コスト・環境・美の同時最適を導く思考勝負。
長期で効く手応え:運用データに自分の設計意図が数値で返ってくる。
合意をデザインする充実:多様な利害を一つの空間に編集していくプロセス。
学びが尽きない:構造・設備・材料から都市・行動科学まで横断で成長できる。
学校改修:点群→BIMで干渉ゼロ化、断熱と採光を最適化し快適性と省エネを両立。
病院動線:スタッフの歩行データを分析、Wayfindingを再設計して業務効率と安全性を改善。
集合住宅:パッシブ外皮&可動日射で空調負荷を削減、居住者満足度も向上。
ブリーフの骨格:目的・KPI(快適/環境/コスト/工期)・優先度をA3一枚で合意。
三点提示:毎回、コスト解/環境解/デザイン解の3案で意思決定を加速。
BIM責任範囲表:LOD・属性・原点・命名規則を最初に固定。
合意の可視化:BCFで指摘→期限・責任を紐づけ、RFI発生前に潰す。
原寸&VR検証:要の箇所は1:1モックまたはVRで使い勝手を前倒し確認。
レジリエンス簡易シナリオ:停電・断水・熱波の48h運用計画を図に。
DfMAチェック:現場加工→モジュール化できる部位を毎回抽出。
手戻り率(再設計時間/総設計時間)
干渉検出の前倒し率(基本→実施の移行前に解決できた割合)
RFI件数/週・回答リードタイム
コスト偏差(概算→契約の乖離%)
エネルギーKPI(BEI・一次エネ/㎡・日射取得率 等)
エンボディド炭素(kg-CO₂e/㎡)と削減率
施工性KPI(プレファブ率・現場工期短縮%)
合意形成速度(主要承認までのサイクル数)
利用者満足(POE/アンケート・不具合是正率)
重要なのは他社比較より“自チームの基準線”を上げ続けること。測る→整える→再設計のPDCAが王道です。
ピーク平準化:中間レビューを**週次固定(短時間・高頻度)**にして徹夜を防ぐ。
ナレッジの標準化:ディテール・コスト・環境のベストプラクティス集を継続更新。
自動化の徹底:集計・図番・チェックをスクリプト化、創造に時間を回す。
設計者 → プロジェクトアーキ → BIM/データマネ → サステナ顧問 → PM/都市戦略。
横断スキル:ファシリテーション、合意形成、IFC/BCF、DfMA、環境評価、契約・知財、プレゼン。
脱炭素の定量設計(運用×エンボディドの統合KPI)。
既存の再生(リノベ/コンバージョン)が新築と並ぶ主戦場に。
デジタルツインで運用データを設計にリターン。
AIコパイロットで検討の“幅”を拡張(判断は人)。
オープンスタンダード(IFC/IDS/BCF)でモデル=契約情報へ。
建築設計のニーズは、ライフサイクル最適・包摂的体験・協働と施工性・データ一貫性・既存再生。
やりがいは、線が街になり、複合制約を解に変え、長期で価値を残すことにあります。
今日の一本の線が、明日の都市を変えます。**“調和を設計する”**という誇りを胸に、次のプロジェクトへ。🏙️
皆さんこんにちは!
株式会社モンド設計、更新担当の中西です。
~変遷~
目次
設計技術:トレーシングペーパーとドラフター、青焼きで図面複写。スタディは手描き・紙模型。
コミュニケーション:対面と電話・ファックス、紙提出が前提。
プロマネ:設計と工事が直列、図面=契約図の完成度で勝負。
価値観:造形・空間体験・ディテールの職能的深みが評価軸。
設計技術:AutoCAD等の2D-CADが標準に、プロッタで大量出力。
ワークフロー:レイヤ・ブロックの図面標準、チェックリスト型の品質管理。
プロマネ:VE(価値工学)やコストプランニングが体系化、工程は設計→積算→施工の直列が基本。
課題:設計・施工・設備の**三者間の“食い違い”**が後工程で噴出。
設計技術:Revit/ArchiCAD等のBIMが普及、干渉検出と**数量拾い(5D)**が可能に。
協調:構造・設備とモデル連携、施工段階での**4D(工程)**連動が拡大。
評価軸:CASBEE・LEED等の環境性能評価の導入、日射・照度・エネルギーのシミュレーションが一般化。
成果:手戻り削減、コスト可視化、説明責任の強化。
技術:Grasshopper/Dynamo等でのパラメトリック設計、最適化/形態探索。
製作:CNC・3Dプリント・DfMA(製造と組立のための設計)、プレファブ/モジュールの活用。
プロマネ:IPD(統合プロジェクト)、CM/PMが一般化し合意形成の前倒し。
社会要請:ユニバーサルデザイン、地域防災、リノベ・コンバージョン(用途転用)の拡大。
現況取得:レーザースキャン/点群・ドローンで既存建物をデジタル化、BIMと統合。
運用接続:デジタルツインで運用データ(温湿度・人流・設備)を設計にリターン。
脱炭素:運用時CO₂+エンボディド炭素(材料・施工)の両方を設計KPIに。木質(CLT)・高性能外皮が拡大。
リスク:感染症・災害・BCP、換気・避難・冗長化をシミュレーションで検証。
AI:コンセプト生成・面積計画・法適合の自動チェック支援が登場(最終判断は人)。
法規・調達:性能規定化の流れ、データ納品(IFC等)、発注者のアセット視点が強化。
〜1990s:手描き・紙模型/直列プロセス
2000s:2D-CAD・図面標準/VE・生産性
2010s:BIM・環境シミュ/干渉前倒し
2010s後半:計算設計・DfMA/モジュール
2020s–:点群×BIM・デジタルツイン/脱炭素・レジリエンス・AI
ライフサイクル視点:初期コストだけでなくLCC・運用CO₂・更新計画で意思決定。
データ互換性:IFC・BIM360等で一貫管理、属性の入力ルールを明文化。
設計の説明責任:シミュレーション根拠、材料環境データ、避難・換気・耐震の可視化。
協働の設計:**早期統合(構造/設備/施工/維持管理)**で手戻りゼロへ。
レジリエンス:停電・断水・熱波・豪雨のシナリオ設計。
インクルーシブ:アクセシビリティ・ジェンダー配慮・多様な働き方を空間要件に反映。
線が街になる:図面・モデルが風景と生活に変わる長期的な手応え。
制約の中で最適解を導く:法規・コスト・環境・美しさの多目的最適化。
学びが尽きない:構造・設備・材料・デジタル・社会学まで横断で成長できる。
合意形成のデザイン:多様な利害を一つの空間に編み上げる編集力。
点群→BIMで古建築を再生:現況誤差を吸収し、適合改修と省エネを両立。
パラメトリック外皮:日射・眺望・コストを同時最適→空調負荷▲15%(概念例)。
DfMA×モジュール:現場工期短縮・騒音粉じん低減→近隣合意がスムーズ。
デジタルツイン:運用データで熱不均衡を是正、快適性と省エネを両立。
モデルの“責任範囲表”:意匠/構造/設備のLOD・属性責任をA3一枚で合意。
IFCエクスポートの前検査:命名規則・階層・原点・単位を週次で自動チェック。
設計KPIの“見える化”:一次エネ、日照時間、可視化率、エンボディド炭素を案ごとに比較。
早期統合ワークショップ:基本計画のうちに構造/設備/施工/FMを同席させる。
ユーザー行動のトレース:動線・視線・音環境を簡易シミュで説明。
代替案は“3解”:コスト解/環境解/デザイン解の三点提示で意思決定を早める。
手戻り率(再設計時間/総設計時間)
干渉検出件数の前倒し比率(基本→実施)
エネルギー指標(一次エネ/㎡、UA値、BEI等)
エンボディド炭素(kg-CO₂e/㎡)と削減率
IFC/属性の整合率(自動チェック合格率)
合意形成速度(主要承認までのサイクル数)
施工段階の設計照会(RFI)件数/週(少ないほど良)
重要なのは他社比較より自チームの基準線を上げ続けること。測る→整える→再設計のPDCAが王道です。
脱炭素の定量設計:運用×エンボディドの統合KPIで意思決定。
適応と再生:リノベ・コンバージョンが新築と並ぶ主戦場に。
AIアシスト:法規チェック・面積計画・画像生成は補助、最終判断は人。
データ連携の標準化:IFC/BCF/IDSで“モデルが契約の一部”へ。
レジリエンス×包摂:災害・気候・感染症・多様性に強い空間が価値のコア。
建築設計は、
手描きの時代 → 2D-CADでの標準化 → BIMでの統合 → 計算設計・DfMA → DXと脱炭素・運用接続
へと進化してきました。
これから選ばれるのは、データで語れる設計と合意をデザインする力。そして、街の未来に責任を持つ視点です。
一本の線が、都市と生活を変えます。今日のモデルから、その未来を描きましょう。🏙️
皆さんこんにちは!
株式会社モンド設計、更新担当の中西です。
~“現場×数字×体験”~
オフィス・店舗・医療福祉・物流…事業建築で効くのは、現場のオペレーションと数字(収益/回遊/回転)、そして体験(UI/UD)の三点同時最適化。私たちはBIM/3Dとデータで意思決定を支え、つくって終わりにしない設計で、開業後の成果まで伴走します。
目次
ハード:構造・外皮・設備(耐久性・省エネ・保全性)
オペレーション:動線・視線・什器計画・バックヤードの最短化
ブランディング:外観・サイン・光・マテリアルで“伝わる体験”
収益性はレイアウトと動線で決まることが多い。図面の段階で**“売れる/捌ける”**を作り込みます。
干渉チェック:設備・ダクト・梁を3Dで事前解決
歩行シミュレーション:視線・回遊・滞留を可視化
コスト・工程連携:発注前に数量・工程を精度高く試算
物販・飲食:回遊計画×視認性、バックヤードは補充最短
医療・福祉:動線分離(一般・職員・物品)、音・臭いの管理
オフィス:集中×協働のバランス、ABW・オンライン会議の音環境
物流・工場:車両動線・雨仕舞・床荷重、増改築前提のスケルトン設計
目標予算=設計条件。最初に“守るべき数字”を合意
フェーズVE:基本設計→実施設計→見積段階で段階的に最適化
ライフサイクルコスト:初期費だけでなく、清掃・更新・エネルギーまで評価
事業要件定義:KPI(席数/回転/搬出入回数など)を設定
基本計画:配置・ボリューム・ゾーニング・概算
基本/実施設計:BIMで干渉・数量チェック→入札・見積
許認可協議:所轄と段階協議、必要手続きの整理
工事監理:品質・コスト・工程を四半期レビュー
運用立上げ:什器・サイン・オペマニュアル、試運用→微修正
省エネ外皮+高効率設備+再エネ活用
日射・眩しさ制御と自然換気で快適性UP
UD視点:段差解消・色弱対応サイン・非常時の避難UI
Q. スケジュールがタイト…
A. **段取り設計(先行承認・仮設活用)**で短縮。BIMで決裁の可視化を行います。
Q. 開業後の改善も頼める?
A. はい。ポストオープンレビューでデータ収集→改善提案まで伴走します。
敷地資料/事業KPI/ご予算のレンジだけでOK。初期プランと概算をスピーディに作成します。
**“成果の出る設計”**で、あなたの事業を一歩先へ。✨
皆さんこんにちは!
株式会社モンド設計、更新担当の中西です。
~暮らしを“設計”~
家は“作品”ではなく暮らしの道具。私たちは、敷地の風・光・温度差を味方につけるパッシブ設計と、家事や育児・在宅仕事まで見据えた動線計画、そしてメンテしやすい耐久設計で、30年後も好きでいられる家をつくります。️✨
目次
パッシブ:日射・通風・断熱・蓄熱で“自然に心地よい”
動線:家事1/2動線・回遊プラン・収納“点→線→面”設計
耐久:劣化に強い外皮・雨仕舞・点検しやすいディテール
住宅は“数値”だけでなく“体感”が大切。暑さ・寒さ・におい・音・手触りまで想像して造形します。
外皮計画:断熱・気密・日射遮蔽、庇・袖壁・植栽の最適化
温熱計画:空調位置/換気経路/輻射・対流のバランス
音環境:寝室・書斎の遮音、生活音の“逃がし方”
収納設計:使用頻度×動線×容量で“置き場難民”をゼロに
メンテ設計:外壁・屋根材の更新周期、点検口・通気層の確保
玄関→手洗い→クローク→キッチンの汚れ導線を直線で
洗濯**(洗う→干す→しまう)**を同フロアで完結
回遊できる2WAYキッチンで家族が交差しない
外装:耐候・意匠・清掃性のバランス(例:金属サイディング+木)
内装:手で触れる所は肌理の良い素材(無垢・塗装・紙)
床:用途で切替(リビング=温かみ、玄関・水回り=耐水・耐汚)
窓:眺望窓と換気窓を役割分担。**窓=“穴”ではなく“装置”**
標準化:水回りを集約、階段位置を固定→配管・構造が効率化
面積最適化:廊下を“収納兼用の余白”にし、延床を増やさず機能UP
VE(価値工学):見え方はそのままに仕様を置き換え
ヒアリング・敷地調査(風向・日射・騒音・視線)
基本設計(プラン/外観/概算)→模型・3Dで共有
実施設計(構造・設備・詳細)→施工者見積
工事監理(品質・工程・コスト・安全)→引渡し
暮らしの点検(1年・2年)と経年のご相談
Q. 断熱とデザイン、どっちを優先?
A. 両立します。窓の“配置とサイズ”が鍵。過不足なく計画します。
Q. 子どもが大きくなったら?
A. 可変間仕切りと家具でゾーニング。将来の“減築”も視野に設計。
今の暮らしの**“困りごとメモ”**をお持ちください。図面がなくてもOK。
**住まいは設計で変わる。**毎日の小さなストレスを、根っこから解決します。✨
皆さんこんにちは!
株式会社モンド設計、更新担当の中西です。
~社会的役割~
私たちが暮らす家、通う学校、働くオフィス、集まる公園――。
それらすべての空間は、「建築設計」によって生み出されています。
けれどその存在は、意識されることが少ないかもしれません。
建築設計は、社会の基盤をつくり、人の営みを支え、文化と価値観を可視化するという、極めて公共性の高い行為です。
単に“建物を建てる”のではなく、その空間に関わる人々の「暮らし・働き・学び・集う」を形づくる設計行為そのものが、社会を支える役割を担っているのです。
目次
人間にとって、空間は単なる器ではありません。
そこにいることで安心し、居心地を感じ、意味づけをし、生き方を支える「居場所」になります。
建築設計とは、人に“居場所”を与える行為です。
家:自分に還る安心の空間
学校:子どもが育ち、つながり、社会性を培う場
職場:働く人が快適に、生産的に活動する舞台
公共空間:多様な人が共に過ごす包容力のある場
つまり設計は、**「人と社会をつなげる場所を創造する仕事」**であり、それによって人間関係やコミュニティの質すら左右されるのです。
耐震設計、防火区画、避難動線、採光・通風計画――。
建築設計には、災害時に命を守る仕組みづくりや、日常的な安全性を担保する責任があります。
特に日本は地震・台風・豪雨など自然災害が多く、建築に求められる防災性能は世界でも極めて高い水準です。
設計者が的確に性能を盛り込まなければ、
倒壊・火災・避難困難などによる人命リスク
高齢者・子ども・障害者にとって危険な空間設計
感染症や熱中症のリスクが高まる環境構造
が発生する可能性があります。
つまり、**建築設計とは命と暮らしを守る“社会インフラの一部”**でもあるのです。
現代社会は、年齢・性別・国籍・身体的特性・文化背景などがますます多様化しています。
建築設計は、そうした多様な人々が**“共に在ることのできる場”をかたちにすること**が求められています。
バリアフリー設計(高齢者・障害者のアクセス保障)
ジェンダーレストイレ・授乳室など、性とケアへの配慮
宗教的配慮(礼拝スペース、靴を脱ぐ文化への対応)
防犯・孤立防止設計(視認性、セキュリティ、共用部の配置)
こうした空間設計は、社会的少数派や声の小さな存在を“包摂”する公共的営みであり、設計者には“社会正義”や“倫理”が問われているとも言えるのです。
建築は地域の風景や歴史、気候、素材、人々の習慣を反映します。
設計者が意識的に地域性を盛り込むことで、文化を未来へとつなげる建築が生まれます。
瓦屋根や土壁、縁側などの日本建築の再解釈
祭りや地域行事に対応した広場や動線設計
地元産木材や伝統工法の活用
景観に調和するファサードや色彩計画
こうした取り組みを通じて、建築は地域の「顔」や「物語」をつくり出し、人々の郷土意識や誇りにも貢献しているのです。
地球環境問題に対応した建築設計もまた、社会的役割の一つです。
ZEH(ゼロ・エネルギー住宅)やスマートビルの普及
自然エネルギーの導入(太陽光・地熱など)
環境負荷を減らす設計(通風、断熱、日射制御)
建築廃材や解体再利用まで見据えた設計配慮
建築は一度つくると長期間社会に影響を与え続けるため、“未来世代に対して責任ある設計”が求められる分野でもあるのです。
建築設計の社会的役割とは、空間そのものを超えた、人と社会を支える土台の形成にあります。
空間の安全性と利便性を担保し
多様な人が安心して共存できる社会を支え
文化を継承し、地域に根づいた暮らしを育み
地球環境への配慮という未来志向を体現する
それはまさに、**社会の“静かなエンジン”**とも言えるでしょう。
私たちが気づかないうちに守られ、癒され、つながれているのは、設計者が丁寧に積み上げた無数の「空間の選択と配慮」の結果なのです。
皆さんこんにちは!
株式会社モンド設計、更新担当の中西です。
~多様化~
建築設計とは単に「建物の形を整える」仕事ではありません。
人の暮らし、働き方、社会の変化、気候、文化あらゆる要素を空間に落とし込む、極めて総合的な創造行為です。
近年、この建築設計の世界では、多様化の波が加速度的に広がっています。
その背景には、価値観の変容、テクノロジーの進展、地球環境問題、ジェンダー・多文化共生など、現代特有の課題があります。
以下では、建築設計の多様化がどのように進んでいるのかを、主に「機能」「素材」「利用者」「文化」「技術」という5つの軸から深掘りします。
目次
かつては住宅なら「家族が住む」、オフィスなら「働く」という明快な前提がありました。しかし今は違います。
自宅で仕事をする(テレワーク)
店舗と住居が融合する(店舗併用住宅)
公園のように開かれたオフィス
学校が地域交流の拠点にもなる
こうした変化により、建築設計には“多用途・複合利用”を前提としたプランニング力が求められています。
特に「ワークプレイスの多様化」や「高齢者住宅+介護施設の統合設計」などはその象徴です。
建築材料の選定においても、従来の鉄骨・RC(鉄筋コンクリート)・木造といった枠組みに加え、環境配慮・地域資源・再生素材の活用が進んでいます。
CLT(直交集成板)による中高層木造建築
廃材リサイクル素材による仕上げ
土や藁などの自然素材の再評価(アース建築)
3Dプリンターで成形された構造部材
こうした素材の多様化に対応するため、設計者には構造・環境・施工法に対する広い知見が不可欠になっています。
現代社会では、年齢・性別・身体的特性・文化的背景などが異なる多様な人々が同じ空間を共有することが求められています。
ユニバーサルデザイン(誰にとっても使いやすい設計)
バリアフリーを超えた“アクセシビリティの文化”
LGBTQ+やジェンダーレス対応のトイレ・更衣室設計
子育て世代・高齢者・外国人に配慮した居住空間
建築設計は、“特定の誰か”ではなく“すべての誰か”のためにある空間”をどうデザインするかが問われるようになったのです。
国際化が進む一方で、地域の伝統や文化への関心も高まりつつあります。
日本建築の意匠や自然との共生を現代に翻訳するデザイン
多文化共生住宅や、イスラム教徒への配慮(礼拝スペースなど)
地元の気候・風土・景観に馴染む“ローカリズムの設計”
フェミニズムやマイノリティ視点を取り入れた空間計画
設計者は、「普遍性と多様性」を同時に扱う感性と視野を求められるようになっています。
建築設計は、BIM(Building Information Modeling)やVR/AR、AIなど、デジタル技術との融合によって進化の段階を迎えています。
BIMでの3D設計・施工シミュレーション
ARを活用した現場での構造検証
AIによる構造計算や環境シミュレーション
DX化による顧客とのオンライン共有・プレゼン
ただし、これらの技術は“人が使う空間”を設計するという本質を補うための道具であるという認識が重要です。
デジタルとアナログ、理性と感性の両方を操る能力が、今の建築設計者には求められています。
建築設計の多様化とは、単なる手法や素材の選択肢が増えたという話ではありません。
それは、私たちが「どのような社会をつくり、どのように生きるか」という問いに向き合う、建築という“かたちある応答”の多様化です。
気候変動、高齢化、都市過密、ジェンダー平等、感染症、孤独。
こうした課題に対して、建築は常に「空間」で答えてきました。
設計の多様化は、まさにその時代への応答であり、未来への提案でもあるのです。
建築設計者が担うのは、「居場所」や「生き方」を描く仕事。
多様化とは、そこに“無数の生き方が共存できる余白”を与える行為なのかもしれません。
皆さんこんにちは!
株式会社モンド設計、更新担当の中西です。
建築設計の世界では、「一人前」と言われるまでに多くの知識と経験、そして信頼関係の構築が求められます。設計は単なる図面を描く作業ではなく、法律、構造、施工、予算、さらには人間関係にまで深く関わる、総合的な職能です。
ここでは、新人から「一人前の建築設計士」として独り立ちするまでの道のりを、段階ごとに深く掘り下げていきます。
目次
建築学科や専門学校などで、設計理論・構造力学・法規・製図・建築史などの基礎知識を学びます。特に構造と法規は、実務に入ってからの理解の土台となるため、最も重要視されます。
「知識を覚える」こと以上に「なぜそう設計するのか」を考える力が求められる
メモを取り、毎回の指導を“自分の言葉”に変える意識が成長の鍵
先輩設計士の指導のもと、CAD図面作成・確認申請書類の準備・施主との打ち合わせ同席など、実務を支える役割を担います。
現場で起きる“想定外”にどう対応するかを学ぶ
納まりや構造に関する「実物の感覚」を身に着ける
発注者・行政・施工業者など多方面とのやり取りで“設計士の現場力”を体感する
数年の実務経験を経て、小規模案件を一通り任されるようになります。ここで初めて、設計の全工程(企画→基本設計→実施設計→監理)を通して責任を持つことになります。
「施主の要望に応えながら、設計としての筋を通す」難しさ
設計ミスによる工期遅延やコスト超過など、ミスの重みを知る
現場監理の重要性を実感し、“図面と実物”のギャップを埋める力が鍛えられる
設計者としての信用と独立性を高めるために、建築士資格の取得は不可欠です。
大規模建築(商業施設・マンション・公共建築)の設計が可能
設計事務所を開設できる
社内でも“責任者”としての立場が明確になる
資格はあくまで通過点。「信頼される設計士」になるためのステップのひとつです。
一人前とは、単に図面が描ける人ではありません。
クライアントの要望を正しく汲み取り、適切な解決策を提案できる
構造・法規・デザイン・コストのバランスを統合的に考えられる
トラブルに責任を持ち、自らの判断で前に進められる
周囲の信頼を得て、案件を円滑に進められる
これらが揃ってはじめて、「任せられる設計士」として信頼される存在になれるのです。
設計業に終わりはありません。新しい技術(BIMやAI)、法改正、社会ニーズの変化などに常にアンテナを張ることが大切です。
セミナーや講習会での学び直し
若手育成を通じた自己成長
建築の本質に立ち返り、「人の暮らしに何を届けたいか」を問い続ける姿勢
建築設計において一人前になるということは、図面や空間を作る技術以上に、「人に信頼される力」を持つということです。技術・経験・対話・失敗…それらを積み重ねて、自信と誇りを持てる“建築家”へと成長していくのです。
建築という長い道のりの先に、自分自身の作品と社会貢献がある。それを信じて、一歩ずつ、誠実に歩んでいきましょう。
皆さんこんにちは!
株式会社モンド設計、更新担当の中西です。
建築設計の世界は今、大きな転換期を迎えています。その象徴ともいえるのが**3D図面(立体図面)**の急速な普及。従来の2D(平面図・立面図・断面図)では伝えきれなかった情報を、視覚的に「わかりやすく」「正確に」「迅速に」伝える3D設計が、今や業界標準となりつつあります。
この記事では、なぜ3D図面が今注目されているのか、その魅力と今後の展望について建築設計業の立場から深掘りして解説します。
目次
3D図面とは、建物の形状や空間構成、構造などを立体的に可視化した設計情報です。CADソフト(Revit、Archicad、SketchUpなど)を使い、実際の空間に近いかたちでデザインを構築します。
クライアント(施主)にとって、2D図面は専門知識がなければ理解しにくいもの。3Dで表現された図面は「誰が見てもわかる」、イメージの共有がスムーズになります。
立体で設計・確認することで、干渉・納まり・高さの不整合など、施工前に潜在的なミスを発見しやすくなります。
変更箇所を3D上で即時反映でき、図面修正や積算も連動させやすい。これにより設計期間の短縮と精度の向上が実現します。
仮想モデルで建物内を歩くような提案が可能
マテリアルや照明効果を可視化して、完成イメージを伝える
3Dモデルに構造・設備・材料・工程などの情報を一元管理
設計・施工・維持管理までトータルに連携できる業界基盤
クライアントが「中に入って体験する」建築プレゼンが可能
設計者と非専門家の“認識のズレ”を事前に解消
情報共有のスピードアップ
発注者・施工者・設計者の三者連携が円滑
コスト予測や資材管理の精度向上
若手設計者への教育効果が高い
導入コスト(ソフト・人材教育)
業務フローの再構築
ソフト間の互換性やデータ管理の問題
建築設計だけでなく、都市計画・リノベーション・インテリアまで3D化が進展
DX(デジタルトランスフォーメーション)の柱として、3D/BIMが業界標準に
AIやIoTと連動し、「設計→施工→運用」の一体化へ
3D図面は単なる設計手段を超えて、建築の意思決定そのものを効率化・高度化するツールとして進化し続けています。
建築の複雑性が増す現代において、「正確に伝える」「早く気づく」「共有する」という3つの能力を持つ3D図面は、設計者・施主・施工者すべてのパートナーになります。
これからの建築設計には、立体的な発想とテクノロジーとの融合が欠かせません。あなたの設計力を次のステージへ引き上げる一歩として、3D図面の活用を真剣に考えてみませんか?
皆さんこんにちは!
株式会社モンド設計、更新担当の中西です。
図面のミスは、そのまま施工ミスやクレーム、コストロスへと直結するため、建築設計において「図面チェック」は最重要工程のひとつです。しかし、日々の業務に追われる中で見落とされがちなのが、“チェックすべき視点”の共有です。
図面チェックにおける具体的な確認項目と、見逃しやすい注意点を深く解説します。
目次
各図面間(平面・立面・断面)の寸法が一致しているか
スパン、壁芯、通り芯のズレがないか
開口部(窓・扉)位置が他図面と整合しているか
→ 「図面間のバラつき」は現場での混乱と再施工リスクの最大要因です。
用途地域や高さ制限、建蔽率・容積率の遵守
避難経路、開口率、非常口の配置
階段や廊下の有効幅、バリアフリー基準の確認
→ 行政申請前に「法規違反がないか」を第三者視点で再確認。
材料表記(仕上げ、構造材)が統一されているか
図面上の記号が凡例と一致しているか
矢印、引出線、寸法記号などが明確に読めるか
→ 「読みやすさ」も品質の一部。誰が見ても伝わる図面かを意識。
図面番号、改訂履歴、作成日、作成者名が正しいか
スケール表記と実寸が合っているか
図面タイトル・図枠・ロゴなどの表記ミスがないか
→ 特に、複数人で作成する場合の「書式統一」は重要です。
断面図のチェックが甘いと、天井高・梁の干渉・設備配管のルート設計に齟齬が出ます。特に天井裏や床下の詳細設計を軽視すると施工段階で支障を来たします。
冷蔵庫や洗濯機が物理的に入らない
建具の開閉が家具と干渉する
→ 住設メーカーとの寸法連携も重要です。
図面上は問題なく見えても、現場での納まりや施工工程を考慮していない設計は多く見られます。
部材が搬入できない
足場が組めない
高所作業が非現実的
→ 構造・施工担当者との「Wチェック」が信頼性を高めます。
チェックリストの標準化
他担当によるクロスチェック(設計者≠確認者)
図面レビュー会議の実施
BIM・CADソフトによる干渉チェック機能の活用
→ 組織的なチェック体制こそ、品質とブランド力を支える礎です。
図面は単なる“情報”ではなく、建築現場の指揮命令書であり、建築主との契約の証明でもある存在です。だからこそ、1ミリ・1文字のズレが大きな損失につながる可能性を持ちます。
「伝える」「守る」「形にする」すべての始点となる図面。その完成度を高めるために、図面チェックは“最終工程”ではなく“設計品質の本質”として捉えるべきなのです。
株式会社モンド設計では、業務委託で一緒に働いてくださる仲間を募集中です!
求人情報ページもぜひご覧ください。皆さまのご応募を心よりお待ちしております!
皆さんこんにちは!
株式会社モンド設計、更新担当の中西です。
建築において、図面とは「現場と設計者をつなぐ共通言語」であり、建物そのものを具現化するための命綱です。とりわけ、図面の「書き出し(PDF化やCADデータ化)」は、設計プロセスの最終工程であると同時に、建築プロジェクト全体の品質と信頼を左右する重要な作業です。
目次
図面の書き出しは、「設計者の頭の中にあるイメージ」を、現場の施工者・施主・行政に正確に、そして明快に伝えるための変換プロセスです。
レイヤー整理
尺度・寸法の統一
ファイル形式(PDF・DXF・JWW等)の最適化
出力サイズ・用紙レイアウトの整備
これらが適切に処理されていないと、「読めない図面」「伝わらない図面」が現場を混乱させ、施工ミスや工程遅延の原因になります。
図面の書き出しには、「情報の完成度」だけでなく「見やすさ」「丁寧さ」も問われます。書き出し後の図面が整っていないと、
施主:「この設計事務所、大丈夫かな…?」
監督:「施工図と合わない、確認に手間がかかる」
審査機関:「形式に合っていないため再提出」
という形で、プロとしての信用に直結します。
逆に、整然とした図面を提示することで、クライアントの満足度や業者間の信頼は大きく高まります。
近年、RevitやARCHICADなどのBIM(Building Information Modeling)ツールの導入が進み、図面も“データ共有”を前提とした出力が求められます。設計者としては、
BIMからCAD・PDFへのスムーズな書き出し
2D・3Dデータの整理と変換
クラウド共有プラットフォームへの対応
など、「見せる図面」から「使える図面」への転換が問われている時代です。
書き出し前のチェック体制も極めて重要です。
寸法・注釈のミス
法規・建築基準法に抵触していないか
凡例・縮尺表記の不備
一度提出された図面にミスがあれば、その後の信頼性は大きく損なわれます。Wチェック(ダブルチェック)や社内の図面レビュー体制の構築が、長期的な業務品質の支えとなります。
図面の書き出しは、単なるファイル保存作業ではなく、建築プロジェクトの要所を握る“技術的かつ信頼的な工程”です。どれだけ素晴らしい設計をしても、それが“正しく伝わらなければ建たない”。その重要性を全スタッフが共有し、業務標準として高めていくことが、設計事務所のブランド力向上にもつながるのです。
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