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月別アーカイブ: 2025年2月

モンド設計のよもやま話~第2回~

皆さんこんにちは!

株式会社モンド設計、更新担当の中西です。

 

 

シリーズ2: 建築工事の企画ってどんなことをするの?

~成功する建築プロジェクトの第一歩~

 

 

 

前回のシリーズ1では、建築工事の全体の流れについてご紹介しました。

今回は、その中でも最も重要なステップのひとつである「企画」について詳しく解説していきます。

建築工事は、設計や施工が本格的に始まる前の企画段階で、プロジェクト全体の方向性を決めることが成功のカギを握る と言われています。

企画段階でしっかりと計画を立てることで、スムーズに工事を進められるだけでなく、後々のトラブルを未然に防ぐことができます。

では、具体的にどんなことをするのか、一つひとつ見ていきましょう。


1. 土地の選定と調査

 

建築プロジェクトを進めるにあたり、まず重要なのが土地の選定と調査 です。

どんなに良い建築設計を考えても、その土地に適した建物でなければ、安全性や快適性を確保することができません

土地の立地条件を確認


建物を建てる際には、周辺環境をしっかりと確認することが大切です。

  • 交通アクセスの良さ(住宅なら通勤・通学、商業施設なら顧客の利便性)
  • 近隣の建物や景観との調和
  • 日当たりや風通しの確保

 

地盤調査の実施


地盤の状態によって、必要な基礎工事が変わります。

特に、軟弱地盤のエリアでは地盤改良工事が必要になる ため、費用の面でも慎重に判断する必要があります。

法規制の確認


建築には、さまざまな法規制が関わってきます。

  • 建ぺい率・容積率(建てられる建物の大きさ)
  • 用途地域の制限(住宅用か商業用か、建てられる建物の種類)
  • 高さ制限・斜線制限(周囲の建物との調和を図るための規制)

 

これらを事前にしっかりとチェックし、「この土地でどんな建物が建てられるのか」 を明確にすることが大切です。


2. 建物の目的・コンセプトを決める

 

 

次に、どんな建物を建てるのかを明確にする ことが重要になります。

① 建築の目的を明確にする

 

建築物の種類によって、求められる要件が大きく異なります。

  • 住宅 → 快適な住環境と耐久性、デザイン性
  • オフィスビル → 仕事のしやすさ、エネルギー効率、セキュリティ
  • 商業施設 → 視認性、集客力、導線設計
  • 工場・倉庫 → 効率的な作業空間、安全性、耐久性

 

コンセプトを考えるポイント

  • 「この建物でどんな人がどんな目的で使うのか?」
  • 「長期的に見ても価値のある建物になるか?」
  • 「エコや省エネの要素を取り入れるべきか?」

 

建築の目的とコンセプトをしっかりと決めることで、設計や施工の段階でブレがなくなり、スムーズな進行につながります。


3. 予算とスケジュールの管理

 

 

建築工事の成功には、予算とスケジュールの管理が不可欠 です。

いくら良い設計や企画があっても、予算オーバーや工期遅延が発生すれば、プロジェクトがスムーズに進まなくなります。

① 予算の決め方とコスト管理

 

建築コストの内訳を把握する


建築工事には、大きく分けて以下のようなコストがかかります。

項目 内容
土地代 建築するための土地購入費(または借地料)
設計費 建築士や設計事務所に依頼する費用
施工費 実際に工事を行うための費用(人件費・資材費など)
設備費 水道・電気・空調・エレベーターなどの設備設置費
外構工事費 駐車場・庭・フェンスなどの工事費用
諸費用 各種手続き・税金・保険などの費用

予算計画の段階で、必要なコストを明確にし、予算オーバーを防ぐための対策を考えることが大切です。


② スケジュール管理のポイント

 

建築工事の標準的なスケジュール

工程 期間の目安
企画・設計 2~6か月
建築確認申請 1~2か月
基礎工事 1~2か月
構造工事 3~6か月
仕上げ工事 1~3か月
最終検査・引き渡し 1~2か月

スケジュール管理のポイント

  • 天候や予期せぬトラブルを考慮した余裕を持つ
  • 工程ごとの進捗を定期的に確認する
  • 資材の納期や職人の手配を事前に計画する

 

特に、大規模な建築工事では資材の納品遅れ作業工程のズレ が発生しやすいため、事前の調整が欠かせません。


まとめ: 建築工事の企画が成功のカギを握る!

 

 

建築工事の企画は、プロジェクトの成功を左右する重要なステップ です。

土地の選定と調査をしっかり行う


建築の目的とコンセプトを明確にする


予算とスケジュールを綿密に管理する

これらを事前にしっかりと計画しないと、工事がスムーズに進まなくなり、予算オーバーや納期遅れなどのトラブルにつながります。


次回予告: 建築設計の流れとポイント

 

 

次回は、「シリーズ3: 建築設計の流れとポイント」 をお届けします。

  • 建築設計はどのように進められるのか?
  • 設計の段階で注意すべきポイントは?
  • 環境に配慮した設計のトレンドとは?

 

建物のデザインや使いやすさを決める大切な工程について、詳しく解説していきます。

お楽しみに!

 

 

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モンド設計のよもやま話

皆さんこんにちは!

株式会社モンド設計、更新担当の中西です。

 

いよいよ寒くなってきましたが、皆さん元気に過ごされていますか?

風邪をひかないよう、防寒対策を徹底していきましょう!

さて、本日からシリーズ更新が始まります!

 

株式会社モンド設計監修!
建築雑学講座!

建築に関する豆知識を毎回少しずつお届けしたいと思います。

 

 

 

シリーズ1: 建築工事の流れを知ろう!

~企画から施工までのステップを解説~

 

 

私たちは、建築工事における企画・設計・施工を手がける会社です。

日々、お客様の夢やビジョンを形にするために、さまざまなプロジェクトに携わっています。

家を建てるときやビルを新築するとき、「どんな流れで工事が進むのか?」 と疑問に思うことはありませんか?

建築工事は、ただ職人が現場で作業をするだけではなく、企画や設計などの重要なステップ を経て進められます。

しっかりとした計画があるからこそ、安全で美しい建物が完成するのです。

今回は、建築工事がどのような流れで進んでいくのか、企画から施工までの基本的なプロセスをご紹介します。

 

 

 

1. 企画(建築プロジェクトのスタート)

建築工事は、いきなり設計や施工から始まるわけではありません。

まず最初に行われるのが「企画」です。

 

✅ 建築の目的やコンセプトを決める

建物の用途(住宅、オフィス、店舗、工場など)や、どのようなデザインにするのかを決めます。

 

✅ 土地の調査と法規制の確認

その土地に建てられる建物の規模や用途を確認する。

近隣の環境や交通アクセスも考慮する。

 

✅ 予算とスケジュールの設定

工事にかかる費用や期間を大まかに決めます。

この段階で無理のない計画を立てることが重要です。

 

 

 

2. 設計(建物の具体的なプラン作り)

企画が決まったら、次は設計のフェーズに移ります。

ここでは、建築士が具体的な設計を行います。

 

✅ 基本設計(コンセプトを図面にする)

建物の間取りや外観デザインを決める。

建築基準法や耐震基準などの規制を考慮する。

 

✅ 実施設計(細かい仕様を決定する)

材料や設備の選定を行う。

構造計算を行い、安全性を確保する。

 

✅ 建築確認申請(役所への届け出)

設計が法規に適合しているか審査を受ける。

許可が下りて初めて工事ができる。

 

 

3. 施工(工事がスタート!)

設計が終わると、いよいよ施工の段階に入ります。

 

✅ 基礎工事(建物の土台作り)

地盤調査を行い、必要なら地盤改良をする。

コンクリートを打設し、基礎を作る。

✅ 構造工事(建物の骨組みを作る)

鉄骨や木材を組み立て、建物の形を作る。

屋根や外壁を施工し、雨風を防ぐ。

✅ 内装工事(仕上げ作業)

壁や床、天井を仕上げる。

設備や照明、配管工事を行う。

✅ 検査・引き渡し

建築基準法に基づく完了検査を受ける。

お客様に建物を引き渡し、使用開始!

 

 

次回は、建築工事の企画段階のポイント について詳しく解説します。

 

 

以上、第1回建築雑学講座でした!

次回の第2回もお楽しみに!

 

 

 

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