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モンド設計のよもやま話~第24回~

皆さんこんにちは!

株式会社モンド設計、更新担当の中西です。

~“建物”から“体験と運用”~

現代の建築設計は、見た目の提案だけでは評価されにくくなっています。
なぜなら、建築が複雑になり、社会の要求が増えたからです。

  • 省エネ・脱炭素

  • 防災・レジリエンス️

  • コスト最適化

  • 工期短縮⏱️

  • 既存建物の再活用

  • 体験価値(居心地・働きやすさ)✨

設計は「描く」より「統合して成立させる」仕事へ。
高度経済成長以降、設計業がどう変化し続けたかを歴史として整理します


1️⃣ 高度経済成長:都市が伸び、設計が“スピードと規模”に挑んだ️️

高度経済成長期、日本は都市インフラと建物を大量に必要としました。
オフィスビル、団地、商業施設、工場、公共施設――。設計は「大量供給」を支える役割を担います

この時代、設計で重要だったのは

  • 合理性(無駄なく建てる)

  • 施工性(早く作れる)

  • 標準化(品質を揃える)
    です。

一方で、規模が大きくなるほど、設計の責任も重くなる。
“都市をどう作るか”に設計が深く関わるようになり、建築は社会の骨格を作る存在になっていきます️✨


2️⃣ 価値観の揺れ:ポストモダン、バブル、そして「建築=表現」の時代️

大量供給が進むと、次に人は「個性」や「豊かさ」を求めます。
そこで建築は、合理性だけでなく「表現」や「体験」を重視する流れが強くなります。

  • 店舗やホテルでの世界観づくり️

  • シンボル性のある公共建築️

  • デザインコンペ文化の広がり

  • 空間のストーリー性

設計者は、単に成立させるだけでなく、
“この建物が何を語るか”を設計する存在として注目されるようになります✨


3️⃣ 阪神・淡路大震災以降:耐震は「思想」から「実装」へ️

災害のたびに、設計は進化を迫られます。
特に1995年の阪神・淡路大震災は、耐震性の見直し、既存建物の安全性、都市防災の議論を強く促しました。

ここから設計は、

  • 新築の耐震だけでなく

  • 既存建物の改修(耐震補強)

  • 非構造部材の安全(天井、外装)

  • 避難計画やBCP
    といった、より広い安全設計へ伸びていきます‍♂️


4️⃣ CADの普及:設計は“紙の図面”から“データ”へ️

設計業の現場を根本から変えたのがCAD(コンピュータ支援設計)です。
手描きの時代は、図面の修正ひとつにも時間がかかりました。
CADにより、

  • 修正が速い

  • 複製・管理がしやすい

  • 図面の整合性が上がる

  • チームで分担しやすい

など、設計業務が一気に変わります
この変化は単なる“便利”ではなく、設計プロセスそのものを変えました。
設計は「描く」から「編集し、管理し、伝達する」仕事へ比重が移ります✨


5️⃣ BIMの時代:設計は“3Dの図”ではなく“建物のデータベース”になる️

さらに近年、BIM(Building Information Modeling)が広がります。
BIMは3Dで見えるだけでなく、建物の情報(部材、数量、性能など)を統合して持てるのが強み。

  • 意匠・構造・設備の干渉チェック

  • 数量の把握(積算との連携)

  • 施工計画との連携(手戻り減)

  • 維持管理(運用)まで見据えた設計️

ここで設計業は、建物を「完成させる」だけでなく、
完成後の運用・更新まで含めて考える仕事へ進みます✨


6️⃣ サステナブル設計:省エネから“脱炭素・健康・地域”へ☀️

現代の設計で避けて通れないのが環境です。

  • 断熱・日射遮蔽・自然換気️

  • 高効率設備(空調・照明)

  • ZEH/ZEBなどの高性能化

  • 木造・木質化、素材選び

  • ライフサイクル視点(建てて終わりじゃない)

設計者は、デザインだけでなく「環境性能の設計者」でもあります。
ここで求められるのは、感性だけでなく、シミュレーションや数値、運用提案まで含む総合力✨


7️⃣ 「建てる」から「活かす」へ:リノベ・コンバージョンの主役になる

人口減少、空き家、老朽化、更新コスト…。
社会が成熟するほど、「新築だけが正解」ではなくなります。

そこで伸びるのが、

  • リノベーション

  • コンバージョン(用途変更)

  • 既存建物の性能向上改修
    です。

設計者の価値は、ゼロから作るだけでなく、
既存の制約を読み、可能性に変える力に移っていきます✨
“制約が多いほど燃える”という設計者も多いのは、この領域が設計の醍醐味だからです


8️⃣ これからの設計業:DX×レジリエンス×人の体験へ️

未来の設計業は、さらに統合領域が広がります。

  • センサーやBEMSで運用データを設計へフィードバック

  • 災害に強い街と建物(レジリエンス設計)️

  • 働き方・学び方の変化に合わせた空間設計

  • モジュール化・プレファブ・工業化の再加速️

  • 住民参加・地域共創(合意形成の設計)

設計者は「建物の図面を作る人」から、
社会の変化に合わせて“場”を育てる人へ進んでいきます✨


✅建築設計業は「図面」から「データと運用」へ進化し続けている️

  • 高度成長で規模とスピードに対応し、都市を形づくった️

  • 価値観の多様化で、建築が表現と体験を担うようになった

  • 災害を経て、安全設計はより広く深くなった️

  • CAD/BIMで、設計は“描く”から“統合・管理・連携”へ

  • 環境性能と既存活用が主戦場になり、設計は運用まで踏み込む

  • これからはDXとレジリエンス、体験価値がさらに重要に