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モンド設計のよもやま話~第22回~

皆さんこんにちは!

株式会社モンド設計、更新担当の中西です。

“人・街・未来”をつなぐ

建築設計業の魅力は「創造性」だけではありません。実務の世界は、調整と判断の連続です。お客様の希望、予算、工期、法律、敷地条件、施工性、メンテナンス性、近隣への配慮…。これらを整理し、矛盾を解き、最適な形にまとめる。設計者は“創造と現実の間”をつなぐ仕事です

第2回では、設計業の魅力を「仕事としての成長」「チームでつくる面白さ」「社会的価値」「将来性」の視点から掘り下げます。


1)設計は“情報の翻訳者”。要望を図面に変える️➡️

お客様の要望は、最初は曖昧です。
「おしゃれにしたい」「広く見せたい」「使いやすくしたい」「落ち着く感じ」
これをそのままでは建物にできません。

設計者は、こうした言葉を具体化していきます。

  • どこを広く見せたいのか

  • 何を優先したいのか

  • 何を捨ててもいいのか

  • 予算の中で実現できる方法は何か

そして図面に落とし込み、誰が見ても同じ解釈になる形にする。
これは、言葉を空間に翻訳する仕事です✨
この翻訳が上手い設計者ほど、お客様にとって価値が高い存在になります


2)チームで建物をつくる。“調整力”が鍛えられる

建築は一人では作れません。
設計者、構造設計、設備設計、施工会社、職人、メーカー、行政…。
多くの人が関わります。

設計業の面白さは、ここにあります。
それぞれの専門性が違うからこそ、調整が必要で、調整が噛み合ったときに建物が一気に完成へ向かう✨

  • 構造的に成立するか

  • 設備が通るか

  • メンテしやすいか

  • 施工が現実的か

  • 工期に間に合うか

これらをまとめる設計者は、現場の司令塔のような存在です
調整力が身につくほど、仕事の幅が広がります。


3)設計の視野は“街”に広がる️

建築は、街の一部になります。
住宅でも、外観や植栽、窓の位置、光の漏れ方、駐車場の使い方などが近隣に影響します。
店舗なら人の流れが変わることもある。
公共施設なら地域の拠点になる。

設計者は、敷地の中だけではなく、周辺環境や街の未来まで考える必要があります。
この視野の広さは、建築設計という仕事の魅力です️✨
「街に良い建物を増やす」ことは、暮らし全体を良くすることにつながります。


4)完成後も続く関係。長い時間を一緒に歩める

設計は、完成したら終わりではありません。
建物は使われながら変化します。

  • メンテナンス

  • 改修

  • 増築

  • 使い方の変更

そのたびに設計者が関わることもあります。
一つの建物と長く付き合い、成長を見守れる。これは設計業ならではの魅力です✨


5)将来性:性能・省エネ・リノベの時代に設計の価値が増す

これからの建築は、デザインだけでなく性能が重要になります。
断熱、耐震、省エネ、換気、素材の選定。
さらに既存ストックを活かすリノベーションも増えます。
こうした分野では、設計者の知識と判断が価値になります✨

「どう作るか」だけでなく「どう使い続けるか」を設計できる人材が求められる時代。
建築設計業は、これからも必要とされ続ける仕事です✨


まとめ|建築設計業は“創造と現実”をつなぎ、街と人生に残る仕事️✨

建築設計業は、

  • 要望を翻訳して図面にする力

  • チームをまとめる調整力

  • 街を良くする視野

  • 長期的に価値が残る誇り

  • 省エネ・リノベ時代の将来性
    を持つ、クリエイティブで実務的な総合職です。

一本の線が、暮らしを変え、街を変える。
この仕事の魅力は、時間が経つほど大きくなります✨