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皆さんこんにちは!
株式会社モンド設計、更新担当の中西です。
~変遷~
設計技術:トレーシングペーパーとドラフター、青焼きで図面複写。スタディは手描き・紙模型。
コミュニケーション:対面と電話・ファックス、紙提出が前提。
プロマネ:設計と工事が直列、図面=契約図の完成度で勝負。
価値観:造形・空間体験・ディテールの職能的深みが評価軸。
設計技術:AutoCAD等の2D-CADが標準に、プロッタで大量出力。
ワークフロー:レイヤ・ブロックの図面標準、チェックリスト型の品質管理。
プロマネ:VE(価値工学)やコストプランニングが体系化、工程は設計→積算→施工の直列が基本。
課題:設計・施工・設備の**三者間の“食い違い”**が後工程で噴出。
設計技術:Revit/ArchiCAD等のBIMが普及、干渉検出と**数量拾い(5D)**が可能に。
協調:構造・設備とモデル連携、施工段階での**4D(工程)**連動が拡大。
評価軸:CASBEE・LEED等の環境性能評価の導入、日射・照度・エネルギーのシミュレーションが一般化。
成果:手戻り削減、コスト可視化、説明責任の強化。
技術:Grasshopper/Dynamo等でのパラメトリック設計、最適化/形態探索。
製作:CNC・3Dプリント・DfMA(製造と組立のための設計)、プレファブ/モジュールの活用。
プロマネ:IPD(統合プロジェクト)、CM/PMが一般化し合意形成の前倒し。
社会要請:ユニバーサルデザイン、地域防災、リノベ・コンバージョン(用途転用)の拡大。
現況取得:レーザースキャン/点群・ドローンで既存建物をデジタル化、BIMと統合。
運用接続:デジタルツインで運用データ(温湿度・人流・設備)を設計にリターン。
脱炭素:運用時CO₂+エンボディド炭素(材料・施工)の両方を設計KPIに。木質(CLT)・高性能外皮が拡大。
リスク:感染症・災害・BCP、換気・避難・冗長化をシミュレーションで検証。
AI:コンセプト生成・面積計画・法適合の自動チェック支援が登場(最終判断は人)。
法規・調達:性能規定化の流れ、データ納品(IFC等)、発注者のアセット視点が強化。
〜1990s:手描き・紙模型/直列プロセス
2000s:2D-CAD・図面標準/VE・生産性
2010s:BIM・環境シミュ/干渉前倒し
2010s後半:計算設計・DfMA/モジュール
2020s–:点群×BIM・デジタルツイン/脱炭素・レジリエンス・AI
ライフサイクル視点:初期コストだけでなくLCC・運用CO₂・更新計画で意思決定。
データ互換性:IFC・BIM360等で一貫管理、属性の入力ルールを明文化。
設計の説明責任:シミュレーション根拠、材料環境データ、避難・換気・耐震の可視化。
協働の設計:**早期統合(構造/設備/施工/維持管理)**で手戻りゼロへ。
レジリエンス:停電・断水・熱波・豪雨のシナリオ設計。
インクルーシブ:アクセシビリティ・ジェンダー配慮・多様な働き方を空間要件に反映。
線が街になる:図面・モデルが風景と生活に変わる長期的な手応え。
制約の中で最適解を導く:法規・コスト・環境・美しさの多目的最適化。
学びが尽きない:構造・設備・材料・デジタル・社会学まで横断で成長できる。
合意形成のデザイン:多様な利害を一つの空間に編み上げる編集力。
点群→BIMで古建築を再生:現況誤差を吸収し、適合改修と省エネを両立。
パラメトリック外皮:日射・眺望・コストを同時最適→空調負荷▲15%(概念例)。
DfMA×モジュール:現場工期短縮・騒音粉じん低減→近隣合意がスムーズ。
デジタルツイン:運用データで熱不均衡を是正、快適性と省エネを両立。
モデルの“責任範囲表”:意匠/構造/設備のLOD・属性責任をA3一枚で合意。
IFCエクスポートの前検査:命名規則・階層・原点・単位を週次で自動チェック。
設計KPIの“見える化”:一次エネ、日照時間、可視化率、エンボディド炭素を案ごとに比較。
早期統合ワークショップ:基本計画のうちに構造/設備/施工/FMを同席させる。
ユーザー行動のトレース:動線・視線・音環境を簡易シミュで説明。
代替案は“3解”:コスト解/環境解/デザイン解の三点提示で意思決定を早める。
手戻り率(再設計時間/総設計時間)
干渉検出件数の前倒し比率(基本→実施)
エネルギー指標(一次エネ/㎡、UA値、BEI等)
エンボディド炭素(kg-CO₂e/㎡)と削減率
IFC/属性の整合率(自動チェック合格率)
合意形成速度(主要承認までのサイクル数)
施工段階の設計照会(RFI)件数/週(少ないほど良)
重要なのは他社比較より自チームの基準線を上げ続けること。測る→整える→再設計のPDCAが王道です。
脱炭素の定量設計:運用×エンボディドの統合KPIで意思決定。
適応と再生:リノベ・コンバージョンが新築と並ぶ主戦場に。
AIアシスト:法規チェック・面積計画・画像生成は補助、最終判断は人。
データ連携の標準化:IFC/BCF/IDSで“モデルが契約の一部”へ。
レジリエンス×包摂:災害・気候・感染症・多様性に強い空間が価値のコア。
建築設計は、
手描きの時代 → 2D-CADでの標準化 → BIMでの統合 → 計算設計・DfMA → DXと脱炭素・運用接続
へと進化してきました。
これから選ばれるのは、データで語れる設計と合意をデザインする力。そして、街の未来に責任を持つ視点です。
一本の線が、都市と生活を変えます。今日のモデルから、その未来を描きましょう。🏙️